2006/05/15

いまどき振り込め詐欺?

先日のニュースで東松山市在住の57歳になる母親が、息子を名乗ってかかってきた電話に騙されて、約1100万円を振り込んでしまうと言う事件が報道されていた。最近は金融機関の対応が進み、高額の振り込みを行おうとする利用者に対して振り込み先を確かめるように注意するなど、振り込め詐欺の被害防止に努めてきたが、そんな対策を嘲笑うかのように、今回の犯人は一度に1100万円を振り込ませるのではなく、合計12回に分けて振り込ませる事で、金融機関の警戒を免れたものと考えられる。おそらく金融機関の注意を引くのは100万円を超える額の振り込みであり、それを知っていた犯人は90数万円ずつ、様々な理由をつけて被害者に振り込ませたものと考えられる。
しかし、しかしである。振り込んだパートの女性は12回も振り込んだ挙げ句に、最近世間を騒がせている振り込め詐欺が心配になり、息子に確認したところ騙された事に気付いたと言うが、犯人が狡猾だったと言うよりは、単に頭の悪い人間が、少し頭の切れる犯人のカモにされたと言うだけで、さして重大な問題を孕んでいるとも思えない。なぜなら、金を振り込ませる理由があまりにも不自然と言うのを通り越して、有り得ないとしか言いようがないものだからだ。
防犯を目的としてかは定かで無いが、全ての内容は明らかではないものの、会社の金を使い込んでしまったから振り込んでくれ、などと言う普通では考えられない理由で、この女性は振り込んでしまっているのだ。別に差別するつもりは全く無いが、これが例えば認知症の患者で、理由も分からずに振り込んでしまったのであれば同情の余地はあるし、今後の防止策も求められるが、振り込め詐欺の知識がありながら、有り得ない話に騙されて振り込んでしまうような愚か者は守りようがないし、守る必然性も感じず、自業自得と斬り捨てるのが相応しい。

0 件のコメント:

コメントを投稿