2006/05/30

オフィスユーザに何を期待するのか

日経ネットに掲載されていた、29日付の記事で日本で始めて生放送をするネットラジオ局が開局するという事を知り、さっそく私もアクセスしてみた。
昼休みにアクセスしてみたのだが、どうもユーザ登録を行わなければ視聴は出来ないらしく、そのくらいであれば構わないだろうと登録の手順を読んでみる。どうもよく分からない。ユーザ登録をするためには、まず視聴するためのプレーヤーウインドウを立ち上げ(Listenボタンを押すと、小さなウインドウが出てくるようだ)、そこに表示される認証画面にて登録を行ったあとに、再度Listenボタンを押すことで視聴できるようになるらしい。
そもそもなんでラジオを聴くのにユーザ登録が必要なのかも甚だ疑問ではあるのだが、一番の疑問はなぜプレーヤーを起動してからユーザ登録を行わなければならないのか、という点だ。別にユーザ登録するだけであれば、メインの画面でユーザ登録を行っておき、それからプレーヤーを起動するというフローで問題なかったのではないのか。しかもオープンし立てが原因なのだと思われるが、非常にサーバからの応答に時間がかかり、件のプレーヤーウインドウは真っ白になったまま、何も表示されることも無い。ニュースに取り上げられた今がユーザを取り込む最大のチャンスであるにも関わらず、サーバの遅さが原因でユーザの取り込みに失敗するのはかなり致命的な問題だろう。なぜなら、アクセスが遅いために利用できなかったユーザは、だいたいの場合において二度と自発的に戻ってくることは無いと考えられるからだ。
それにしてもこのラジオ局、ターゲットはオフィスユーザだと触れ込んでいるが、果たして普通のオフィスユーザがラジオを聴きながら仕事をできる環境にいるのだろうか。私の見解ではノーである。そもそも、今、自分の職場でラジオなり音楽なりを聞きながら仕事をしている人間がいるかと聞かれれば、それも答えはノーである。つまり、仕事中にラジオを聴いているのは一般的には自動車やトラックの運転手がメインで、オフィスのユーザはラジオを聞くような自由はたいていの職場ではありえないと言える。そもそも、仕事とまったく関係の無いWEBサイトに、休憩時間ならいざ知らず、仕事時間中にアクセスしては音楽を聴いているとは、会社からすればとんでもない話であろう。そもそも、普通の会社であれば、インターネットへのアクセスはファイアウォール越に行われると思うが、一般的に外部と通信できるのはHTTPだけである。それ以外のプロトコルは遮断されてしまうため、そもそもサーバから発信している情報を受信出来ないと思うのだが、果たしてどうだろうか。とにかくまずは混雑が緩和してから試してみたい。

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