2006/05/13

犯罪者が制服を着て歩いてる

今年に入り、もう何件目だかすら忘れてしまうくらいこのところ頻発している警察官の不祥事、またもや奈良県警の警察官で問題が発覚した、などと言われたくらいではさして驚くに値しないところだが、聞いたあまりの内容はこの私を以てして愕然とさせるに足る内容であった。あまりの悪辣さ、身震いするほどの奥深さ、ではなく、そのあまりの稚拙さ、短絡さ、人間としての情けなさ、にである。
なんと今回の不祥事を起こした巡査は、事故に会って救急車に担ぎ込まれた少年を、心配して見守る母親のスカートの中を、事もあろうにデジタルカメラで盗撮した上に、その場で不審な行動に気付いた当の母親に撮影したばかりの写真を改められ、盗撮を白状したらしいのだ。いったい警察はどんな品位を持つ人間を採用しているのか、と言う非難と併せて問いたいのは、警察官として勤務するためにどんな訓練を施しているのか?と言う点だ。卑しくも警察官として訓練を受けていながら、素人の女性に対して盗撮もまともに出来ないようで、いったいどうして犯罪者に気付かれる事なく後をつけ、探し出したアジトを何日間も逮捕の瞬間まで見張ることが出来るというのか。これでは日本は犯罪天国になってしまうではないか。
それにしても、奈良県警の対応もなんともお粗末で、マスコミからの詰問に対しては「調査中なのでコメントできない」、情報開示の求めに対しては「答えられない」を繰り返すばかりで、身内を庇っていると言うよりはただ単に無能な官僚集団ではないのか?と言う印象すら受ける。いくら奈良が鹿と寺しか無い田舎だからと言って、なんともお粗末で開いた口が塞がらないとは正にこの事だ。

1 件のコメント:

  1. 犯人は田原本署交通課巡査部長、和田英生であることが判明した。まあ、逮捕されたとの事なのだが、これまでの例からして、不起訴処分に終わることはほぼ間違いないだろう。

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