2006/05/18

ニラだと思って口にした

北海道美瑛町で、見た目によく似ているニラとスイセンの葉を取り違えて食べてしまい、食中毒を起こしたという呆れるべきか笑うべきか、よく分からない事件が発生した。スイセンの葉にはリコリン(ユコリンとは関係無い)が含まれており、誤って食した場合、呼吸不全・嘔吐・下痢を引き起こす恐れがあるらしい。確かに葉の形は似ているので、調べたところ毎年何件も誤食による中毒事故が発生しているらしいのだ。
幼稚園の先生のような暖かいサイトでは、花が咲いていれば違いが分かるが、そうでなければ食するのは避けましょう、と指導されている。しかし、辛辣なサイトでは、ニラとスイセンを間違えてしまうような知識しかない人は、そもそも山菜採りなどに出掛けて、自分を信じて採集したものなど食べてはいけない、と手厳しい意見を載せていた。確かにその通りなのだが、そんな意見に従えるような賢明な人間なら、山菜採りに出掛けるにあたって事前に何が食べても大丈夫なのか、そのあたりでは何が採れるのか、くらいは予習していくだろうから、あまり調べもせず他人の賢明な意見に耳を貸す事もない愚者が毒性の野草を口にするのを抑止する効果は皆無と言っていいだろう。願わくば、愚か者は毒性の山菜を食して倒れ、永く患って苦しみながら周囲に迷惑を掛けるよりは、いっそポックリ逝ってくれた方が本人にとっても幸せそうなものなのだが、残念ながら世界は残酷に出来ており、そうそう簡単に死んで楽にはなれないと、相場が決まっているのだ。ご愁傷様。

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