2009/07/25

不祥事との関連はないと言うが

不正経理が発覚し、理事長親子が逮捕されたりと、漢字検定協会を巡って大きな問題が起きる中、実施された漢字検定試験では受験者が若干減少するなどの影響が見られたが、大きな影響はなかったように思われる。そんな中、知らないところで新漢字検定とも言うべき試験が、全く別の財団法人で施行されることが分かった。その団体の名は「日本漢字習熟度検定機構」。ここが行う試験の通称は新漢字検定となる予定だったのだが、漢字検定協会の猛反発により挫折し、熟語に重きを置いていると言う理由から「漢熟」と呼ばれることとなった。
この団体、明らかに漢字検定協会が不祥事で廃止に追い込まれるのを見越して、その後釜を狙って設立されたのではないのかと疑ったのだが、その設立の動機と特徴、という記載によると、どうやらそういう訳ではない、という事になっている。
当財団の設立認可は2009年2月17日であり、昨今話題となっている日本漢字能力検定協会の不祥事発覚以前であり、その事に関連した何らかの意図でもって立ち上げたものではありません。
日本語に関する勉学を専門とする学識研究者の発想、発議により立ち上げられた組織であり、利益追求を第一義的目的とするものではありません。

これを読むと、不祥事の発覚前となっているが、実際に文部科学省が漢字検定協会に立ち入り検査をしたのは、その8日前の2009年2月9日に行われているので、説明は誤りであり、タイミングを考えると不正の発覚を見越して新たに設立されたとみるのが普通の感覚というものだろう。ちなみに、漢字検定協会のサイトを見てみると、なぜか応答がない。閉鎖されたというニュースも特にないが、一体どうしたのだろうか。いまだにアクセスが殺到してダウンし続けている、なんて訳でもアルマーニ。

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