2009/05/17

今度は本物だった

大阪府茨木市にある、私立関西大倉学園の生徒数名が、新型インフルエンザ、いわゆる豚インフルエンザに感染していることが確定し、今週いっぱい23日まで休校の措置が取られたことがあきらかとなった。これまで、横浜市の高校でインフルエンザに感染した生徒が新型ではないかと疑われたり、海外から帰国した旅行客が新型に感染していたりと、ひしひしと近づいている予感はしていたものの、海外への渡航経験がまったくない生徒への感染という形で新型は突如都会のど真ん中に出現することとなった。
この高校の校長らが昨日の夜に行われた会見で、インフルエンザの症状が表れた生徒がいたが、海外渡航経験がなかったことから新型ではなく従来型と認識していたと釈明した。当然である。これまで政府は水際での対策に万全を期すとして、国内にはまだ新型インフルエンザのウイルスは侵入していないという説明を行ってきたのだから、当然、一般民衆としては国内で感染したインフルエンザと言えば従来型だと判断するのが当然だったのだ。にもかかわらず、海外への渡航経験がまったくない高校生らに感染が拡大していたことで、日本国内においてどのくらい感染が拡大しているのか、まったくわからない状態となってしまったわけで、政府の認識の甘さと言うか、対応の遅さが露呈される結果となった。
今回の新型インフルエンザは、致死率がそれほど高いわけでもなく、症状が重くなるということもなく、感染が拡大したからと言って、それほど神経質になる必要があるものでは無いようだが、これがエボラ出血熱ほど致死率が高いウイルスであった場合、いったい日本のぬるま湯に浸かったかのような対応で本当に国民の生命を守る事ができるのか本当に不安になってしまう。
ちなみに、件の高校ではホームページで休校のお知らせが掲載されていたが、その他の茨木市にある高校のホームページを見ると、インフルエンザへの注意喚起を促す掲示がなされている学校もあれば、いまだに4月のキャンプについてのお知らせが最新情報として掲載されている学校もあり、対応の温度差が感じられる。まあ、あまり神経質になっても、いずれは感染する可能性があるのだから、通常のインフルエンザと同列に扱い、普通に静観しているのが一番賢い生き方なのかもしれないが。
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と思っていたら、兵庫県の県立高校2校(県立神戸高校、県立兵庫高校)で合計8人の感染が確認されたのが国内初の感染であった。ニュースも色々と情報が錯綜していて、まとまって情報が公表されているところが無いというのが実情のようだ。ちなみに、大阪の高校は新型インフルエンザの検査で陽性が確認されたものの、最終判定はこれから出されるようだ。にも関わらず、23日まで休校。ちょっと過敏に反応し過ぎなのではないか。

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