2009/05/08

「小沢やめろ」の真意はどこに

民主党の代表・小沢党首の秘書が政治資金規正法違反で逮捕されてかれこれ2ヶ月が経過したが、小沢氏に対するマスコミ各社の批判的な論調と、民主党内部からの小沢下ろしの掛け声が聞こえてくるばかりで、政府・自民党側に対する献金の捜査については一向に進展が無いどころか、何の捜査も行われていないように見える。二階経済産業大臣の事務所家賃に対する疑惑や、森元首相や尾身元財務相らの資金管理団体が同じように西松建設から政治献金を受けていたことについても、全く何の進展も見られない。(という事をこちらの記事が思い出させてくれた。。。ありがとう)
マスコミ各社は当初、これから捜査のメスが入るので、これは国策捜査などでは無いと断定しておきながら、一向に進まない捜査については何も触れず、1人だけを逮捕して捜査が終了してしまったかに見える小沢氏の秘書に関する疑惑だけをあげつらい、批判を繰り返すのみとなっている。政府から圧力があり、自民党側に対する報道を控えるようになったのではなく、進展が無いから報道せず、批判しやすいところだけ声を大きくして騒ぎ立てているのだとしたら、マスコミとはなんと御しやすい連中なのだろう。また、その報道を真に受けて、民主党への支持を見直す平民どもも同様に、日本人とはなんと御しやすい国民なのだろうか。
それにしても不可解なのは、これだけ叩かれても民主党党首の座を降りようとしない小沢氏の作戦である。もともと、小沢氏は総理大臣になること自体にはそれほど執着しておらず、だからこそこれまでの長い議員生活の中でも党首を務めることは一度もなかったような人間である。ここまで批判を繰り返されてもなお、党首の座に居続けているのは、なにかよほど確信めいた逆襲の作戦を練っているとしか思えないのだ。自身の辞任が一番効果的となるタイミングを計っているのだろう、という趣旨で小泉元首相の意見が東京新聞に掲載されていたが、果たしてそうなのだろうか。もしそうなのだとすれば、なんとも稚拙な作戦と言う他ないが、あの豪腕でならした小沢氏がそんな消極的ともいえる作戦でくるとは到底思えない。なにかよほどしたたかで、自民党に対して大きなダメージを与えるような、そのために小沢氏自身が民主党の党首に座っている必要がある、そんな作戦を期待したい。
政治と金の問題は放置してよいものではないが、同じ献金を同じように受けておきながら、野党側だけが必要以上に攻撃されている現在の状況ははっきりいって、作為的なもの以外のなにものでも無いと断言できよう。与党側に対してはなんのお咎めもなく、野党側だけが政治と金の問題で取り沙汰されて批判の矢面に立たされるというのは、政治活動においても言論活動においても、アンフェアというものであろう。野党側は既に、企業献金を完全に廃止するという方針を打ち出し、疑惑を持たれかねない献金について一定の対策を打ち出した。ここからは与党側がどういう対策を打ち出してくるのか、さらにこれまでに受けてきた献金について疑惑を持たれるような部分がないのかが焦点とされるべきであろう。国策捜査ではないのか、という疑いを晴らすためには、検察側の行動とともに、それを報道するマスコミの公平性が問われているのだと、報道諸氏は肝に銘じてもらいたいものだ。
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民主党の若手議員はなんで、小沢批判を繰り返すのかな。。。支持者から受けた批判の声を大きくして叫ぶだけなら、レコーダーとスピーカーだけ置いておけばいいんだ。お前らの頭の中には脳みそ、詰まってんのか?と30年前のツッコミで聞いてみたい・・・
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