2006/04/15

北朝鮮の誠意ある対応

横田めぐみさんの夫ではないかと目される、韓国人の拉致被害者・キムヨンサム氏の血縁者の協力により実施されたDNA鑑定の結果、横田めぐみさんの娘とされるキムヘギョンさんの父親である可能性が非常に高く、ほぼ間違いない事が判明した。日本側から見れば横田めぐみさんが一般の北朝鮮の人間とではなく、同じ拉致被害者と結構したことが分かった、と言う程度で、だからと言って何かが大きく変わる訳ではないのだが、韓国にとっては自国民が拉致されていたことが初めて科学的に明らかになったのだから、さぞ大きく取り上げるかと思いきや、殆ど報道は行われていないし、政府の反応も鈍い。どうしたことか。
韓国側の拉致被害者に関しては親類の行動も不可解で、理由は不明だがキムヨンサムの姉を名乗る人物はこれまで素顔を明らかにしてこなかったし、母親にしても逢いたいと繰り返すのみで、動きの鈍い韓国政府に対する批判は全く見られない。政府の方針は北朝鮮との対話による解決を模索する、いわゆる「太陽政策」なので、出来るだけ事を荒立てないようにしたい、と言う考えが見え隠れするが、被害者が貝のように押し黙っていると言うのは、韓国が北朝鮮に引けを取らない恐るべき全体主義国家であることの表れ、とでも解釈すればよいのだろうか。
それにしても、北朝鮮と言う国はなんと誠実な国なのだろうか。横田めぐみさんの遺骨と偽って、第三者の遺体を火葬にした上で提供しておきながら、DNA鑑定の結果、真実が明らかになっているにも関わらず、日本を嘘つき呼ばわりし、今回判明したキムヨンサム氏のDNAに関する指摘を行ったにも関わらず、そんな話は聞いていないと嘯く。こんな国も民族も誰が信用できると言うのだろうか。

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