2006/04/12

なぜ実名がでないのか

誰がどう見ても疑う余地は無いと思われる、痴漢冤罪事件について起こされた民事賠償請求で、驚くべき判決が下された。電車内で女性に対して痴漢を働いた容疑で逮捕された男性は、刑事訴訟では嫌疑不十分として21日間も拘束された後に不起訴処分が確定しているにも関わらず、国と被害届を出した女性に対して起こした損害賠償請求では、痴漢の事実があったとされてしまったのだ。
そもそもの事件の発端は、電車内でこの男性が、携帯電話で話している女性に注意したところから始まる。通話を止めるように諭しただけにも関わらず、この女性は逆恨みしたのか、電車を降りた後で痴漢の被害を訴え、改札前で男性は鉄道警察に取り押さえられたらしい。しかし、当然の事ながら終始一貫して容疑を否認し、取り調べでは逆に女性側の証言が二転三転したことから、嫌疑不十分として不起訴となっている。にも関わらず、今回の民事訴訟における、女性側の証言を全面的に支持するような判決は到底容認できない。早く裁判員制度を導入して、このような理不尽な判決が二度と下されないようにして欲しいものだ。
しかし、一番気に食わないのは、既に被告でもなんでもない、言わば犠牲者とも言うべき男性の名前は報道するにも関わらず、被害者であるどころか罪をでっち上げて一人の人間の人生を叩き壊した女性の名前が報道されないことだ。必ず探し出してこのコラムで斬り捨ててやると宣言しよう。

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