2009/09/13

小難しく言っても中身は同じ

先の衆院選で惨敗した責任を取って、16日に辞任する麻生太郎総裁に代わる、新しい自民党総裁を今月末に選出する予定の自民党だが、どうにも立候補者が出てこず、揃って様子見の感が漂ってきた。派閥のボスがどうこうするとか決めるようでは、自民党は再生できないとか、そんな格好のいい事を河野太郎氏が述べていたが、フタをあけてみれば、出馬する雰囲気であった石原伸晃氏も「止まり木に羽を休めて明日を待つ」などと小難しい理屈を捏ねて、出馬しないことを正式に表明した。
石原氏は同時に「今回は頂を目指すのではなく、じっくり足を地につけていきたい」と述べており、今回の総裁選に出馬するのは得策ではないとの判断から、出馬を見送るという結論に至ったものと推察される。なにが「止まり木に羽を休めて」だ。調子のいいことを言っておきながら、この惨敗して地に塗れた自民党を、自分がリーダーとなって立て直してやる、そのくらいの意気込みもなく、なにが再生だ、改革だ。これならまだ、話し方にかなり不快感を伴う石破氏の方が、まだやる気をだして改革に取り組みそうというものだ。
このまま、自民党が日本社会党がその昔たどった道のように、ただ単に凋落していったなら、民主党にせっかく政権が変わったと言っても、その上に胡坐を書いて改革は頓挫し、ただ政権交代を成し遂げた、というだけで終わってしまうのではないか。下野した自民党には、政権についた民主党に対して常にプレッシャーを与えることで、改革を促すような、そういう成熟した政治体制を目指してもらいたいものだ。

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