2009/09/06

自爆テロの申し子か

ドイツでエジプト人の男性が自分の息子につけようとした名前をベルリン市当局が「子供の将来に悪影響を及ぼす」という理由で届け出の受理を拒否した事に対して、父親が受理しないのは不当だとして市当局を訴え、3年間も法廷で争われてきたらしいが、現地時間4日までに、裁判所は「イスラム社会では一般的な名前」だとして、命名を認める判決を下したそうだ。
その子供の名前は「ジハード」いわゆる聖戦のことだ。イスラム社会のみならず、一般的な西洋文明における聖戦とは、本来は神の求めに従って神に背く部族と戦うとか、そういうものだったと思うのだが、いまや聖戦といえば、自爆テロを引き起こすか、あるいはそのテロを起こした人間がいそうだと言っては、空から大量の爆薬を撒き散らして地域一帯を焦土と化すことを指すようで、聖戦と聞くと大義名分が欲しいためだけの謳い文句となってしまった感がある。
これがアメリカ人で聖戦などと名づけたら、空母に乗ってどこに攻めに行くのかと思ってしまうが、イスラム社会でジハードと名づけられたら、爆弾を満載してアメリカ大使館にでも突っ込むのか?と思ってしまう。どちらが正しいのかとか、そういう話は置いておくとして、こんな名前を付けられたら、その社会の中ではいいかもしれないが、他の社会に行ったときにどんな風に受け止められるのか、もう少し考えた方がよかったのではないか。日本人がいくら温和だと言ったって、北朝鮮から留学してきた学生の名前が「キム・ジョンイル」だったらどん引きだよ。

0 件のコメント:

コメントを投稿