2009/09/20

全身18ヵ所を2時間かけて刺しまくり

アメリカで、53歳の男性が、全身18ヵ所を2時間に渡って刺しまくられながら、命を取り留めるという事件がおきた。この事件は、オハイオ州で発生したのだが、州法や連邦憲法に違反しているのではないかとして、この男性の弁護士が連邦地裁に訴えているという。この事件は、犯罪を起因としたものだが、この刺したという、その事自体はなんら犯罪ではない。
この刺された男性は、ロメル・ブルーム氏。1984年に14歳の少女を刺殺した罪で死刑が確定しており、薬物注射によってその刑を執行しようとした際、刑務官らが右腕の静脈に注射針を刺したところ、血管が収縮してしまい、なんと失敗。その後2時間あまりを費やし、左腕や両足、かかとなど計18ヵ所に対して、注射を続けたものの、うまく薬物を注入するに至らず、この日の執行は見送られる結果となった。
うまくいかなかった原因だが、どうやら水分をあまり摂っていなかったために、脱水症状気味となっていたことだと判明したようだが、そんなことでいちいち刑の執行を止められていてはたまらない。この2時間で18ヵ所も刺した事が「「迅速で苦痛のない執行」を規定している州法、「残酷で異常な刑」を禁じている連邦憲法に違反しているとして、弁護士らは刑の執行中止まで求める始末になっている。犯罪者に刑を課そうと言う時に、手際が悪いと、刑が執行すら出来なくなりかねないなんて、なんとお粗末な事件なのだろうか。
凶悪犯に対する刑罰で、死刑にしようとしておきながら、手際が悪かったからといって、法に反していると訴えるとは、何事か、刑の執行に伴って、苦痛が増すのなら被害者感情からすれば、幸いな事以外の何ものでもないだろう、と憤慨してみたものの、日本でも、自分の職務でありながら、信条に反するからと刑の執行を承諾しなかった、トンデモ法務大臣がいたくらいなので、目くそ鼻くそを笑う、と言われてしまいそうだ。とにかく、これを対岸の火事と思わず、日本においても迅速で確実な刑の執行を心がけてもらいたいものだ。でなければ、罪の無い一般市民は、いつ凶悪犯がシャバに舞い戻ってくるかと、びくびくしながら暮らす羽目になってしまうではないか。

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