最近、福島第一の原発事故に関連して、政治家や官僚の間に根拠のない楽観論が広がりつつあると言う。既に危機は脱したのであるから、もうこんな事故が起こることはないだろう、原発の事故が続けて起こる事などない、というものだ。これに対して、内閣官房参与として事故対策にあたっていた、多摩大学教授の田坂氏は、原発の事故が最悪の事態を免れたのは、幸運だっただけだとして、楽観論の広がりを懸念している。なにしろ、最悪の事態で想定されていた、再度の水素爆発が発生することもなく、余震によって建物が崩壊することもなく、同程度の津波が押し寄せることもなかったのは、たまたま、そういう事象が起きなかったというだけの、本当に幸運であったと言うべき状況でしかないからだ。
これと地震の発生確率を低く据え置くというのは、同じところに根ざす楽観論でしかない。30年以内に起きる地震は、まだしばらくは起きないだろう、70%の確率で発生するということは、30%は起きない可能性があるということだ、だから地震は起きないのではないか、そういう楽観論のことだ。災害は発生した時には、何の準備もしていなければ、対応することもできず、それから対策をうっても後の祭りというもので、楽観論は厳に慎むべきものなのだ。昨年3月に、大地震を経験したばかりだというのに、喉元過ぎれば熱さ忘れるとは言うが、楽観的にもほどがあるのではないか。日本を導くべき政治家や官僚がこんな体たらくでは、日本は本当に終わってしまうかもしれない。
【レビューを書いて送料無料】防災 グッズ 家族 防災 セット 非常用 持ち出し 避難 リ... | 防災グッズ EQアラート 家庭用地震警報機 地震予知 地震対策 防災EQアラート イーキューアラー... |
0 件のコメント:
コメントを投稿