2012/02/09

青森県の小学校校長が生徒を庇い殉職

青森県は鶴田町にある、町立胡桃舘小学校で、校長先生が4年生の男子生徒を庇って、死亡するという事件が発生した。庇われた男子生徒は軽症で、命に別状はないとのことで、青森県知事はこの校長先生に対して、県民栄誉賞を贈ることを検討するかもしれない。

報道によると、2月8日に小学校の校庭で、雪遊びのイベントが催されていたが、そこで保護者が提供した3台のスノーモービルで、校庭を縦横無尽に駆け回ると言うアトラクションが用意されていた。血気盛んな校長は、59歳という年齢をものともせず、若い先生を押しのけて乗車し、意気揚々と4年生の男子生徒を乗せて校庭を疾走したのだそうな。

そこまではよかったのだが、雪ですべったのか、運転を誤ったのかは分からないが、どこの学校の校庭にでもたいてい設置されている、鉄棒の支柱に激突し、頭部を強く打った結果、その場か、病院への搬送中か、あるいは運び込まれた町立病院あたりのいずこかで、死亡が確認された模様である。当然、同乗していた男子生徒に校長先生殺害の疑惑がかけられる事もなく、無事に家に帰ることができた模様であるが、小学4年生と言えばほんの10歳そこそこで、目の前で人の死を目にした衝撃はいかほどであろうか。

この校長先生は、自らの身を犠牲にしてまで、生徒に命の大切さを教えたわけで、県民としてだけではなく、国民としても栄誉賞を与えたいほどの貢献と言えるが、その前に、歳も省みずにスノーモービルに挑んだ無謀さを見ると、自業自得という言葉が頭に浮かんでくる。なんと、その身を犠牲にして、国語までも、教えようとしていたのだ。その献身的な姿には涙がこぼれんばかりである。この校長先生の冥福を祈りたい。

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