2009/08/23

WLODARCZYK・・・なんて読むの・・・

Anita WLODARCZYK・・・・日本人にとっては、アニータ・なんとか、くらいしか読めそうにないポーランドの苗字だが、新聞を見ると「ボダルチク」と言うらしきこのアスリートは、世界陸上2009において女子ハンマー投げに登場し、決勝の2投目で77.96mという世界新記録を更新して見事、金メダルを獲得した選手である、ということは、各紙/ニュースサイトを見ていれば誰でもすぐに分かるだろう。だが、記事をいくつか眺めてみたが、日本人にあまり馴染みのないポーランドという国名のせいなのか、あまり注目する日本人選手がいなかったせいかは分からないが、まったく触れられていないエピソードがある。それは、日本時間8月23日のハンマー投げ決勝当日に起きたアクシデントの事だ。
ハンマー投げでは通常、3回(6回?)の試技が行われるが、この、アニータ・ボダルチク、二投目で世界新記録を出した後は記録を見れば分かるが投擲をしていない。なぜなら、このボダルチク、世界新記録を更新した瞬間、喜びのあまりスタンド前に駆け出し、トラックの上で(トラックと言ってもダンプじゃないよ)両手を掲げて飛び跳ねていたところ、あまりに飛び跳ねすぎたのか、左の足首をグキっとやってしまい、その後は氷で足首を冷やしながら、グラウンドの片隅で競技の行方を見守りながらずっと寝転んで休んでいたからだ。時折、両腕で顔を覆っているのがテレビに映し出され、アナウンサーは「泣いているようです」と伝えていたが、嬉しくて泣いているのか恥ずかしくて泣いているのかまでは、伝えられていなかった。当たり前だが。
これまでいろんなスポーツ競技でのアクシデントを見てきたが、喜びのあまり、クリスタル製のトロフィーを割ってしまったサッカー選手なんかはいたと思うが、飛び跳ねすぎて足首を、恐らく捻挫したような選手は、見たことがない。まさにありえない世界チャンピオンだと言えよう。私がこんな立場に立たされたら、いや、立とうとしても立つ瀬がなくて、物陰で小さくなっているのではなかろうか。何はともあれ、その後の投擲で他の選手がさらに上回る記録を出していたら、悔やんでも悔やみきれない失態だったところだが、まずは金メダルおめでとうと言いたい。
もっとも、どうせトラックに駆け出してしまうのならその後に行われた男子4x100mリレーの決勝で、ボルトあたりが走ってくるのに気付かずにトラックに入ってしまって、先頭チームの妨害をしてもらえれば、惜しくも4位に終わった日本にもメダルの可能性が出てきていたというのに・・・・・そういう場合、記録はいったいどうなるのだろうか。それこそ、前代未聞の珍事、いや、大事件であろう。ちなみに、このボダルチク、某紙ではなぜか「ウロダロチュク」なんていうおかしな呼び方で掲載されていた。そんな、まるで日本人が無理矢理読んだような呼び方で記事に載せんなよな・・・・・。

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