2009/08/19

夏の元気な

ご挨拶、と言いたいところだが、いま最も元気なのは、日本人が一番保守的になるこの時期に勢いを取り戻そうとしている自民党でも、民主党の批判さえしていれば、議席が転がり込んでくると思っている公明党でも、国民から見放された事に気付かずに支持を集めているかのように強気に要求を民主党に突きつけている社民党でもない。ましてや、渦中で各方面からの圧力にさらされている民主党でも断じてない。
本来、この季節は沈静化し、冬が来るのをおとなしく待ち構えているはずの奴ら、インフルエンザウイルス達だ。ゴールデンウイーク明けに日本に上陸してきて、それでも梅雨の時期を過ぎれば感染拡大は収まると見られていた、新型インフルエンザウイルス、通称「白いの」だが、真夏のこの時期に感染をさらに拡大させたかと思うて、日本初の新型インフルエンザによる死者まで発生させたのだ。しかもこの数日の間に2人と言うハイペースである。
この新型インフルエンザ、これまで致死率は一般的な季節性インフルエンザと同じくらいと思われていたのだが、アメリカとカナダで統計を取ったところ、昔に流行したアジア風邪と同じくらいの致死率0.5%であることが判明したのだ。なんと、200人に1人が死亡する計算なのだ。
日本人は熱しやすく冷めやすく、新型インフルエンザが猛威をふるう前に、対策をとることには飽きてしまい、もはや家にマスクを備蓄している家庭などどこにも見当たらない状況となってしまった。これから秋が終わって冬を迎えるにあたり、大流行を防ぐ手立てすら見当たらないこの日本がいったいどうなってしまうのか、はなはだ心配の種がつきない。もっとも、これで高齢者の人口が劇的に減少すれば、年金問題などすぐに片づいてしまい、まさに渡りに船だ、くらいに考えている政治家は多いかもしれないが。

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