2005/04/02

パチンコ店に託児所設置を義務化せよ

大人がパチンコに熱中していたために、民家が全焼し、子供5人が焼死するという、またもや痛ましい事件が発生してしまった。よく耳にするのは炎天下に止められた車の中に放置された幼児が、高温のために脱水症状を引き起こして死亡するというものだが、今回のは子供だけを自宅に残して、大人達は全員パチンコに没頭し、気がつけば家が全焼していたという、余りの悲惨さに目も当てられないものであった。
昔、私がまだ子供だった頃は、このような事件は耳にしたこともなかったのだが、これだけ多発して容易に結果が想像できるにも関わらず、増加の一途を辿っているのはどうした事だろうか。確かに昔と比べてパチンコ店は増加し、それに合わせて遊戯人口も増大していると思うが、それ以上に影響しているのは、パチンコ店の規制が強化されたためであろう。その昔、日本という国が今よりもずっと安全で、人々の心も荒む事無く穏やかだった頃、子供がパチンコ店に入ったくらいで咎められる事はおろか、祖父の隣で孫が台につこうが、どこからも文句など来ることもなく、誠に心温まる世界であった。
時は流れて、いまやパチンコ店に親を探して子供が入ろうものなら、店員が飛んできてあっという間に外へつまみ出す始末である。ましてや親が打っている間、となりの台でのんびりと待つ事など論外甚だしいらしく、ついぞパチンコ店の中で子供を見かけた事がない。これは青少年保護なんちゃらの規制で子供が賭博場に近づく事を抑制するためのものだろうが、他の事を全て忘れる程、没頭する親が後を立たない以上、真に青少年を保護するのであれば、パチンコ店に託児所の設置を義務付けるべきであろう。パチンコ店にしても、子供を気にすることなく、延々と湯水の如くお金を注ぎ込んでくれれば十分に費用は回収できるはずである。更なる悲劇が起きる前になんらかの対策が取られる事を願う。

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