2005/04/14

世界の警察が全世界同時テロ未遂

世界の警察を自負する、西側世界のリーダーであるアメリカ合衆国が、あろうことか全世界同時テロを実行したものの、危ういところで未遂に終わり、世界はかろうじて未曽有の危機を回避した。私がコラムの中でよく使う比喩でもなければ、架空の話でもない、紛れもない事実である。過去最大の死者を出し、研究用として保管されていた、凶悪なインフルエンザウイルスが、全米はもとより日本を含む全世界に対して送りつけられたのだ。
このウイルスは60年代に流行し、史上最多の死者を出した恐るべき病原体だが、保管していたアメリカの研究所から誤って発送されてしまったのだ。幸いにも、すぐに誤りに気づいたため、受取側で感染に至る可能性は極めて低いとの事なのだが、もしも発見が遅れていれば、ウイルス鎮静化後に生まれた人間は、そもそも抗体を持たないため、世界規模での流行となり、文字通り未曽有の大混乱を引き起こす可能性もあったのだ。
研究所側はミスにより誤って発送されてしまったと弁明しているが、根本的な原因については解明されていない。これが悪意を持った人間が、故意に引き起こした事故であるならば、同様、あるいは更に巧妙で発覚しにくい事故の起きる可能性もあるのだ。何より、今回の事故により、このような手段の有用性が改めてテロ犯罪者の知るところとなったのは極めて憂慮すべき事態である。今回の送付先は研究機関だったが、次は各国政府の要人かもしれない。もっとも、要人の中にはテロでも起きて、とっとと退陣してもらった方が良さそうなのも、いるにはいるが。

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