2009/12/10

家パソにパワーポイントが必要な理由

インターネットでニュースを読んでいると、たまたま朝日コムを見ていたときだったと思うが、マイクロソフトのバナー広告が表示されていた。そこで描かれていたのは、バナナマンのきもいデブの方がパワーポイントが家でも必要な理由!みたいなことを叫んでいる画像だった、と思う。いったい、家のパソコンでパワーポイントなど、何に使うのかと訝しんだ私は、しかたなくそのバナー広告をクリックしてみたのだった。
これだけでも、このバナー広告は成功していると言える。なにしろ、閲覧した人間に対して興味を抱かせるにとどまらず、クリックしてみるという行為まで喚起したのであるから、はっきり言ってWeb広告としては大成功と言える。う~ん、もしや、このままパワーポイントを買う羽目になってしまうのだろうかとドキドキしながら広告のリンク先にアクセスしてみた。
そこに展開されていたのは、上司の娘が結婚することになり、その披露宴で流すための映像作成を後輩に指示して作成させていたところ、締め切り前日の休みの日にメールで完成しました、との連絡がきたのだとか。で、メールをみると、パワーポイントで作成されたデータが添付されている。バナナマン(日村?)は家のパソコンではチェックできないため、会社に行ってチェックしようとしているところで、天の声が降ってきて、なんで1時間もかけて会社に行かないといけないんだ、家のパソコンにパワーポイントが入っていれば・・・・と告げられるというもの。
ぼーぜんとするとはまさにこのことを言うのだろう。そもそも、家でパワーポイントを必要とする理由に全くなってないし。だいたい、披露宴でプレゼンする訳でもあるまいに、なんでパワポでそんな写真のスライドを作らなくてはならないのだ。普通、結婚式で流すスライドなんて、音楽とナレーションが入って、流し始めたら後は最後まで放置するようなものであるのに、なぜそこで敢えてパワポで作成しなくてはならないのか。
百歩譲ってパワポの機能を使わなくてはならない事情があったとしよう。そもそも、みんなに配るためのデータを作成しているのに、それを閲覧するために、お金を払ってまでソフトを購入しなければならない仕組みが、今のオープン化の流れに反しているというのが分からないのだろうか。もっとも、パワポのデータを見るだけなら、別にパワポそのものがなくても、パワポビューワーがあれば十分だし、そもそも、OpenOfficeでも十分にその役目を果たしてくれる時代に、なぜわざわざ家のパソコンにパワポ、いや、Office2007を導入しなくてはならないのか、まったくその説明がされていなかった。これはマイクロソフトお得意の、自虐芸と考えるべきなのだろうか。一般人にはまるで分からない世界であった。合掌。。。。

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