2009/10/21

電動フェリーは実用に耐えるか

IHI、つまり石川島播磨重工が2015年の完成を目指して、電動フェリーの開発を進めるのだとか。なんでも、充電型のこのフェリーは二酸化炭素を排出しない、いわゆるエコなフェリーであることを売りにするようなのだが、それが本当にエコと呼べるのかと言う疑問の前に、もっと根本的な疑念が抱かれる。
それはこのフェリーが果たして実用に耐えうるのか、という疑念だ。電気自動車であれば、充電が減ってきたと思えば、近くの充電スタンドを探すなり、あるいは本当に充電が切れてしまったら、JAFに電話して助けてもらえばいいだろう。だが、整備された道路の上ではなく、自然の気まぐれで状況が変化しやすい大海原を、いつ切れるのか分からない充電池を頼りに突き進むのは、乗客として甚だ不安を掻き立てられる事この上ない。太平洋の真ん中で立ち往生してしまったら、一体だれが助けに来てくれると言うのだ。うっかりアメリカ海軍などに救援を求めたら、潜水艦にぶつけられてしまうかもしれないではないか。
やはり、外洋を航海する船舶の動力としては、ほぼ無限の航続距離を誇るクリーンエネルギー、原子力に委ねたいところである。ただし、事故さえ起きなければ、という但し書きが付いてくるが・・・・

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