2009/03/20

やっぱアメリカすげぇな

ようやく日本が準決勝まで進出することが決まったWBCの話ではない。アメリカ政府から多額の資金援助を受けているAIGが、役員に対して高額の賞与を支給することが明らかとなり、批判が高まっている件の話だ。
政府が援助した資金、つまりはアメリカ国民の税金が、AIGを破綻寸前に追い込んだ張本人とも言える役員連中に報酬として支払われることに、アメリカ国民はもちろん、オバマ大統領も下院議員も、FRBのバーナンキ議長もさすがに堪忍バッファが溢れたらしく、恐ろしいほどのパワーとスピードでこの問題への対抗法案を下院議会で可決したのだ。
この対抗法案は、50億ドル以上の支援を受けている企業で、25万ドルを超える報酬を受け取っている幹部の賞与に対して、なんと90%の税金を課すというもので、支払われる賞与の大半を取り戻すことができるとのこと。こういうスピード感がアメリカの底力であり、日本のぬるま湯につかったような議会には到底マネのできない業なのだろう。上院での採決がどうなるか、あるいはAIGがこれに対して更に別の対抗措置を打ち出すのか、目が離せなくなってきた。

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