2009/03/07

秘書の逮捕は政策捜査か

民主党党首の第一秘書が逮捕されて、来年度の予算審議や景気対策に集中していた話題が、一気に生々しい話になってきたが、当の民主党幹部からは政策捜査であり不公正な逮捕だとして検察を批判する発言が伝えられている。果たしてこれは本当に、支持率低迷にあえぐ麻生政権が民主党のイメージダウンを図るために、でっち上げた事件なのだろうか。
火の無いところに煙は立たぬとは言うものの、小沢氏が実質的に西松建設からの献金を、企業献金を受けられない団体で受けていた事は間違いない事実のようであり、その点に関して言えば違法行為であった、という事になる。しかし、問題は小沢氏側が西松建設からの献金であると認識していたのか、という点と、果たして何らかの便宜供与なり口利きなりの行為に及んでいたか、という点だ。もし、何らかの利益を供与していたのだとすれば、明らかな収賄行為となり、違法献金などとは比べ物にならない大問題となるが、果たしてそこまでの解明が出来るものなのか。
そんな中、政府高官からは自民党には捜査の手が入らないという発言があり、自民党側は火消しに躍起となる事態に陥っている。まるで、自民党政府が示唆して小沢氏の秘書を逮捕させたと受け止められかねない発言であり、これで政府側はまたしても窮地に追い込まれることとなってしまった。これで本当に自民党議員が誰一人として立件されなければ、事実がどうであろうが、国民から見れば何らかの力が働いたとしか思えないし、もし小沢氏や秘書も嫌疑不十分で釈放ということになれば、やはり政策捜査であったのか、という捉え方をされてしまう。打開策としては、自民党の誰か適当に献金を受けていた人物を捜査し、小沢氏側と同じ程度の処罰を与える、というくらいしかないのではないか。それにしても作為的な捜査だという謗りを受けない保証はないが。
とにかく、やった、やらないの話はおいておき、国民生活の不安解消に向けて力を注いでもらいたいものだ。

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