2010/01/21

改革で何をやると言われても

日本相撲協会の理事選挙に関連し、貴乃花親方が一門を離脱し、それを支持する6人の親方が破門となった件について、武蔵川理事長は「あってはいけないこと。理事にふさわしい人であれば、多くの人が推薦してくれる。一門の中で話し合いをするべきだ」などと苦言を呈したらしい。さらに、「改革、改革と言って何をやるのか。やるべきことは、やっている」と延べ、不快感を露わにしたとも伝え聞く。
改革と言って、何をやるのかって、旧体然とした、おまえのような人間を追い落とすことから始まるのだということを、よく理解した発言と言えよう。なにがあってはいけないことだ。一門など、古い体質の、いわゆる既得権益にしがみつくしかない、老人の欲望を満たすためだけにあるような制度に、従うのが当然だなど、なんとも世間知らずのじじいのたわごとと言うしかない。
だいたい、かわいがり、とかいう指導の行き過ぎで弟子が死亡した事件でも、なんら主体的な対応を取れないような、大麻の使用が疑われる力士に対して、ぬきうちでの検査も実行できないような、そんな情け無い理事長が、いったいなにを改革してきたというのだ。この錆び付いて、身動きの取れなくなった、腐り堕ちる寸前の角界にあって、改革とは、これからの時代を担う若い力で推し進めていくものであって、老いさらばえて死を待つだけの老人が牛耳っていることを指すのでは断じて無い。大人しく、新しい時代の流れに従い、その座を明け渡さなければ、古の栄光はまさに地に堕ちること、疑う余地も無いといえよう。早く隠居した方が身のためというものだ。

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