2010/01/12

オカルト禁止法を作れ

このところ、島田秀平とかいう3流芸人が、テレビ番組でさも真実であるかのように、芸能人なんかの手相を見ては、この人は今年結婚しそうだ、とか、商売をすれば確実に成功するとか、適当なことを述べているのを目にする。少し前までは、細木数子とかいう、トドなんだか、ウシなんだかわからない、「ズバリ言うわよ」というフレーズだけで世の中を席巻するババァがハバを聞かせていた(ババァがハバを・・・・洒落かよ)ものだが、気がついたら今度は手相を見る芸人が、偉そうな顔をして自分にはさも未来が見えると言わんばかりのコメントを繰り返す。
なんなのだ、この国は。こんな何の科学的な根拠もない、手相とか言う、何かというと取った事もないくせに統計学を根拠にあげるような、オカルトネタがさも真実であるかのように取り上げられるとは、いったい何事かと言いたい。数学を志したものとして、統計学を根拠にあげられるのは、甚だ不本意であり、これまでに数千年だか知らないが手相を見てきた統計に基づいて、などといわれると、キサマは統計学というものをどう理解しているのかと、頭をぶん殴ってでも、問い詰めたい衝動に駆られるものである。統計学とは全体の母数に対して十分な数の標本を調査した結果、そこに何らかの有意な特徴があるかどうかを数学的に推し量るものであって、どこかの誰かが見たと言っていた、という数を集めて根拠とするようなものでは無いのだ、ということを理解していないからこそ、統計学を根拠にしてみよう、などと思っているとしか考えられないのだ。
はっきり言おう。この世の中に、科学的に根拠が明らかとされた占いなど無いのだ。すべての占いは根拠のないでまかせ、世の人々を惑わしては自らの生計を立てようとする、悪意を持った人間達が作り上げたまやかしであり、詐欺行為以外のなにものでもないのだ。なぜ、この日本に占いを始めとしたオカルトを禁止するような法律が無いのか、非常に疑問である。明らかにでっち上げというしかない手相占い、日本のようにバランスよく4つの種類が存在しなければ成立しない血液型占い、数千年前とは明らかに位置が変わってしまっている占星術、偶然以外に説明できない八卦占い、これらは全て、科学的根拠を伴わないにも関わらず、庶民を惑わす詐欺行為そのものである。なぜ、詐欺罪で告訴されないのか、非常に腹立たしいところだ。
民主党政権となり、世の中は大きく変わると言うのなら、これらの占いを始めとした営利を目的としたオカルト行為は全て違法行為として、厳に取り締まっていただきたい。もちろん、科学的根拠を伴わないのであるから、個人が余暇の楽しみとして、行うことは取締りの対象ではない。丑の刻参りだって、ご自由に。ただし、誰の事を呪い殺そうとしているのかは、あくまで秘密にしておいた方がいいだろう。標的にばれてしまっては人間関係がさらに損なわれること間違いないし、近隣住民の噂にでもなってしまって、何の効果も期待できない行為にも関わらず、名誉毀損で訴えられたら、目も当てられないではないか。

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