2009/01/17

タミフル最後の日

この冬、流行しているAソ連型(ソ連などとうの昔にないのに名前だけは残っている)のインフルエンザウイルスについて、厚生労働省は調査対象35件のうち34件、実に97%がインフルエンザ治療薬「タミフル」に耐性を持ったウイルスであったことを発表した。
これまで、副作用で自殺患者を出すなどしつつも、インフルエンザに対する特効薬として処方されてきた「タミフル」ですら治療できないウイルスが出てきたことで、強力な感染力を持つ新型インフルエンザが登場した際の防疫体制を一から考え直す必要が出てきたことは明らかであろう。新型インフルエンザウイルスが猛威を振るい始めた際の最後の砦と期待されてきた「タミフル」が、早くもナマクラ刀に落ちぶれたことが明らかとなってしまったのだ。
これから人類は新たなウイルスの脅威に対していったいどうやって対抗していけばよいのだろうか。あるいは、地球を温暖化させてまで増え続けてきた人類を、間引きしようとする地球という生命体の免疫作用とでも思えばよいのだろうか。少なくとも、新型インフルエンザが登場するまでもなく、タミフル耐性型のインフルエンザが流行しただけで、かなりの患者、そしてかなりの死者が出ることは容易に想像できる時代がやってきたのは間違いない。もはや国だけでなく、医者も製薬会社も頼りにならず、自らの免疫力と体力だけがインフルエンザに対抗する武器となったのだ。力のあるものだけが生き残る、と言われて久しいが、ついに経済力も頭脳も身分も関係なく、自らの肉体だけが未来への鍵となる時代が訪れたのだ。
・・・・まるで北斗の拳だなぁ・・・・・・

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