2006/02/05

議員が暴行?それって・・・

つい先日、民主党の議員(愛知県の方ではなかったかと思う)がキャバクラだかなんだかよく分からない、飲食店の店員に暴行を加えていた事件が昨年12月にあったことが明るみにでたが、その報道から露ほども時間が経たないうちに、今度は自民党の新人議員、いわゆる小泉チルドレン(ちなみに私はこの呼び方は好きではない。まるで小泉が首相を辞めれば同じく議員を辞めるようなイメージを与えないからだ)らしいのだが、この報道にはかなり個人的に疑念を抱いている。民主党の議員が訴えられた事が明るみに出たので、バランスをとるために自民党の、たいして党勢に影響の無い議院の不祥事を取り上げただけなのではないのか。
よく、与党議員の不祥事が明るみに出ると、マスコミはこぞってそのニュースを取り沙汰するものの、しばらくすると政治とはまったく関係の無いが国民の関心を集めそうな事件が大きく報道され、その内容が徐々に変わっていって国民が興味を失うころには、以前にあった与党議員の不祥事をすっかり忘れてしまっている、というこれまでにも何度も使われてきた政権を維持するための手法があるが、今度も場合も勝ちすぎてしまった自民党が、完全に民主党が崩壊して一党独裁国家となった場合に、共産主義国家と同列に扱われるのを恐れるあまり、その他どうでもいい議員に分類される新人議員を人身御供に差し出した、ということではないだろうか。
そもそも、マンションの耐震偽装問題で揺れていたはずの今国会は、ヒューザーの小嶋社長証人喚問を境にして、いつの間にかライブドアの堀江社長の粉飾決算、証券取引法違反に焦点が移り、米国産牛肉の輸入解禁に関する食品の安全性に関する問題で農林水産大臣である中川大臣の責任問題が出てきたかと思えば、防衛施設庁の官製談合事件で3人もの逮捕者がでてきており、それに続いて民主党と自民党それぞれで議員の暴行を大きく取り上げる始末。いつの間にか国民(下民とも言うらしい)はマンションで耐震偽装があったことなど過去の事としてこれまで通り政治と生活は何も関連がないものとして、せっせと汗水垂らして働いて、お偉い政治家の先生方と一等国民である官僚の方々に上納金という税金を納めて満足する暮らしを取り戻すわけである。日本とは、なんとありがたい国なのだろうか。こんなすばらしい国に文句を言ったりしたら天罰が下る・・・・

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