2005/03/08

愛知万博は成功するか

来たる月日、愛知万博が開催される。世界各国から出典が行われ、テレビでも何度となく放映されており、アンケートでは半数以上の人が是非、来場してみたいと回答している、らしい。聞いた話では、万博会場までリニモという名称で、初の営業運転となるリニアモーターカーが開通するらしく、開幕に向けて徐々に機運が盛り上がってきたようにも思われる。中部国際空港セントレアが運営を開始したこともあり、かなりの来場者を見込んでいるそうだが、果たして思惑通りに事は進むのだろうか。
その昔、万博がもてはやされたのは、娯楽が他に殆ど無い時代であったからだが、今や入場者数の落ち込みで、レジャー施設が閉鎖・倒産するご時世である。果たして目論見通りに来場者数が伸びるかは、全くの未知数であろう。それでも主催者側が頑ななまでに入場者数の予測を採算がとれるラインに設定するのは詭弁と言う他無い。
そもそも、万博を愛知県で開催する理由が全く分からないのは私だけだろうか。確かに東京、大阪の中間点に位置し、どちらからの来場者もある程度は見込めるが、果たして今、万博にそこまでの魅力があるかどうかは果たして疑問である。
政府主催で行っていた、インターネット博覧会、通称イン博なるものがあったが、物珍しさに一度訪れてみたものの、コンテンツの貧弱さに二度と訪れる事がないまま、気が付くと閉幕していた。愛知万博が同じ轍を踏むだけならよいが、これで愛知県のイメージが定着し、セントレアの利用者数が伸び悩むような事態にならないとは限らない。それは来場者数云々ではなく、愛知万博の大失敗と言えるだろう。愛知のみならず、中部地方の発展の為にも、それだけは避けて欲しいものである。

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