2011/12/11

「フィリピンで小型機が墜落」を朝日新聞で読む

12月10日の午後、フィリピンのマニラ近郊にあるパラニャーケ市で、小型機が離陸直後に異常をきたし、管制塔に連絡をしたがそのまま墜落してしまうという事故が発生した。空港周辺には住宅密集地もあるが、小型機はその中に墜落してしまったため、巻き込まれた住人や子供を含め13人が死亡、10人~20人がやけどなどの傷を負ったということです。この事故を朝日新聞で読んでみた。

朝日新聞の記事では、この事故で小型機が墜落したのは「小学校」ということになっており、記事の中では誰がどのように怪我を負ったり死亡したのかは詳しく触れず、「子供ら13人」が死亡したことを伝えている。さらに、真偽のほどは定かではないが、小型機は「校舎に突っ込み」さらに「炎上」したとされている。しかし、例えばNHKの報道を見ると、小型機が墜落したのは「住宅が密集する地区」に墜落して、小学校も「一部が延焼」したとなっており、ニュアンスがかなり違っているのが分かるだろうか。

これは端的な例なのかもしれないが、朝日新聞の記事は概して、上記のような一般市民の同情を誘おうとするような、いわば誘導的な意図を持って書かれていることが多いように思う。政治にしても犯罪にしても、報道する際に記者なり編集者なりが、共感を得やすいように都合のよい部分だけを取り上げ、一般市民が「勝手に」誤認して同情するように書かれているのではないだろうか。こんな本もある。



朝日新聞を疑え。でも、他のメディアも妄信するな。

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