2009/02/15

スピード感に欠けるのは

昨日のニュースを見ていると、オバマの政権運営に対してこんな発言があったことが報じられていた。
「アメリカは景気対策にスピード感があってうらやましい」
街角の市民が、日本もなんとかして欲しいという願望から、インタビューに答えたのかと思いきや、なんと一国の総理大臣である麻生総理の発言である。なんという責任感の無い発言なのかと、これまで散々、彼には呆れさせられて、だいぶ慣れてきていたはずの私だが、改めてその無責任ぶりにしばし呆然としてしまった。
野党が反対するから、日本はなかなか景気対策が進められないのだと、これまた責任転嫁をするような物言いをして、さもスピード感をもって対策を講じられないのは自分のせいではないのだと主張したいようだが、スピード感をもって対策が打てないのは、政権の最高責任者たる麻生総理自身の責任以外のなにものでもない。
アメリカではまるで、オバマがこうすると言えば、どの議員も反対することなく諸手をあげて政策を支持しているかのごとき発言だが、まるで自分とオバマ氏の能力が対等であるかのような思い上がった認識というしかない。アメリカ議会でだって、最初に提示された景気対策については議論が大きく紛糾し、一度は否決されてしまったのだが、そこをうまく反対派の議員を説得し、妥協すべきところは妥協し、最終的に迅速な景気対策の法案可決に道筋をつけたのが、すべてオバマ氏の力によるものとは思わないが、それでもオバマ氏の強力なリーダーシップに拠るところが大きいのは明らかだろう。
自分の責任ではないことを強調することにばかり腐心するような、情けない総理大臣が出してくる政策に、いったいどこの人間が賛成してくれるというのだろうか。はっきりいって、これならとっとと政権を投げ出してしまった安倍や福田の方が、長期に亘って迷惑を撒き散らさないだけマシというものだろう。衆議院の定数2/3を使って、給付金法案を可決しようというのなら、まず最初にその効果をキチンと説明して納得してもらった上で、行うべきであろう。単なる数の暴力でこのように愚かな政策を可決させるなど、決して許されることではない。
もしそんな事態になったら、ほんとに自民党はおしまいかもな。。。。

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