2007/03/22

日本から四季が消える日

今年の冬は、少なくとも関東に限ればまったく冬らしくない冬であった。待てど暮らせど雪は降らず、スキー場に行っても目にはいるのは雪山ではなくただの枯れ山、都会では霜の下りる気配すらないありさまである。
思い起こしてみれば、体感的にも非常に暖かかった事が分かるのだが、例えば朝、外に出たときに例年であれば耳や鼻が痛いほど寒さを感じる事が、冬の間に少なくとも何度かはあるものだが、そのように感じた事は私に限れば1度としてなかった。ニュースではずっと暖冬であると伝えられていたが、ここまでの暖かさと言うのは予想外であった。
これまで、暖冬だ、なんだ、と言われてきたが、それでも雪は降っていたし、霜焼けになるかと思うような冷え込みもあった。これほどまでに暖かさを実感できる冬は私の長い人生の中でも初めてのことである。これはもはや単純な暖冬と呼ぶ段階ではなく、明らかに地球の温暖化と関連しているのではないだろうか。
温暖化した北半球に対して、南半球では猛暑と干ばつが伝えられており、明らかに地球全体が高温になりつつあるようだ。温暖化の影響で冬がなくなり、日本から四季が失われる心配もあるが、それ以上に夏がどれほどの高温になるかも心配される。
文明国ではエアコンなどで室内に関しては温度を調整するのだろうが、それがさらなる温暖化を招き、拍車をかけて気温が上昇していくのではないだろうか。科学の力に支えられるとして、人類はどれほどの高温まで地表で生存できるのか、他人事であれば非常に興味深く観察するところである。

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