2006/07/14

敵基地先制攻撃論

北朝鮮のミサイル発射を契機として、国連では北朝鮮に対する安保理決議案の摺り合わせに各国とも余念がないが、そんな中、日本ではいざミサイル攻撃される事を想定し、北朝鮮にあるミサイル基地を発射前に攻撃するという、敵基地先制攻撃論が大きな注目を集めている。
これはミサイルを撃ち落とすのは難しいので、相手から攻撃される前にやっつけてしまおうという、単純な理論で核兵器により先制攻撃された時点で敗北する核の時代では当たり前の話なのだが、国内外からは軍国主義への傾倒だとする勘違い甚だしい理屈で大きな反発を受けている。
北朝鮮は韓国と中国支援の下、いまや核兵器と弾道ミサイルを保有する世界でも有数の軍事大国となったわけだが、そんな国がいつ自制心を失い核兵器を日本に向けて発射するかもしれない状況で、反日国家である韓国はともかく、国内の民主党までが先制攻撃に否定的だとは、いかに軍事アレルギーと言っても度を越しているのではなかろうか。
もっとも、実際に先制攻撃を行うにしても現状で自衛隊が持っている装備では、北朝鮮にあるミサイル基地を攻撃することは出来ないし、そもそも装備があったとしても世界最強のアメリカ軍が、イスラエルに対するイラクのミサイル攻撃を未然に防げなかった事を考えると、実際の効果にはかなりの疑問符がつくが、もっとも重要なのは相手に対して日本に手を出せばただでは済まない、という恐怖感を与える事なので、実際にその力を行使するかは重要ではない。もっとも、一番効果的なのは日本も核武装することなのだが、今の腑抜けた政府と平和ボケした国民では、夢のまた夢なのだろうな。

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