2006/07/06

北朝鮮の策略

昨日未明より、日本海に向けて北朝鮮からミサイルの発射が断続的に開始されたが、日米は勿論だがロシア、中国、韓国からも非難の声が上がっている。報道内容を聞いたところでは、このミサイル発射による北朝鮮側のメリットは何もなく、孤立を深めるだけだと言う意見が大勢を占めており、まるで目的が分からない状態であるようだ。
確かに、国際社会では北朝鮮を非難する声が高まり、常識的に考えれば得るものはなく味方を失うばかりだと思えるが、それは普通の国家を基準にした場合の見方である。独裁者が支配する北朝鮮と言う国固有の情勢を踏まえて分析する必要がある。これは朝鮮半島統一を目論む金総書記の遠大な計画のひとつではないか。私にはそのように思えてならないのだ。
今回のミサイル発射により、関係各国はアメリカを中心として北朝鮮を非難する論調で歩調を合わせている。それはとかく拉致問題にシフトしがちな日本、太陽政策を推し進める韓国についても同様であり、経済制裁の発動や追加支援の凍結などの動きが早くも出てきている。だが、諸外国が反北朝鮮で結束する事は、北朝鮮の内政に関して言えば好都合で、アメリカの卑劣な策動には決して屈しないと、人民の求心力を高めるこてができると共に、同じ朝鮮民族でありながらアメリカの扇動で惑わされてしまった韓国国民を救済する、という北朝鮮でのみ通用する論理で38度線を超えて、韓国側に進駐してくる可能性がある。
勿論、銃弾が飛び交うような事態になれば、韓国側もいかに太陽政策だと言って融和を進めてきていても、攻撃されれば反撃するのは当たり前である。もっとも有効な方法は、非武装の人民軍数万人を、暴力を振るうでもなく粛々と韓国国内に送り込むことだ。武器も持たず、暴力を振るうでもない数万の軍勢を、攻撃すれば同じ民族同士の虐殺になりかねないが、傷付ける事なく制止するのはまず不可能であろう。粛々と進行する人民軍は、やがて大統領府にまで到達、武力を使う事無く全権を掌握するとおもむろに朝鮮民族の「解放」を宣言するのだ。在韓米軍も人民軍を攻撃した場合、友軍であるはずの韓国軍が同朋を守る名目で反撃してくる可能性を考えると、思い切った行動に出ることは考えにくく、基地の防衛を優先せざるを得ない。
かくして、朝鮮民族の悲願である、ふたつの国家統一は成し遂げられ、巨大な独裁君主国家が誕生するのだ。この計画を阻止するには朝鮮民族をこの地上から消し去る以外にはないが、国際世論の反発を考えると、事実上不可能だ。朝鮮マンセ?

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