2006/07/09

今回なぜ日本人は心穏やかなのか

あと、数時間でワールドカップ2006ドイツ大会の優勝国が決定されるが、前回の日韓大会と比較して、日本全体を見渡しても、あまり感情的な行動は見受けられない。だからと言って盛り上がっていないかと言うわけでもなく、職場に行けばワールドカップの話題が大半を占めているし、試合があった翌朝などは眠そうな顔をした人々がもぞもぞと出勤、登校していくのが目に付く。なぜ前回大会と異なり、日本国民は感情的にならず冷静さを保ちながら試合に熱中しているのだろうか。
それは日本人の目から見て、勝ち残っているのが順当なチームと感じられるからだ。決勝まで残ったイタリア、フランスはもちろん、ドイツ、ポルトガル、アルゼンチン、ブラジル、イングランド、ウクライナと基本的にはサッカー先進国と言われる国が残ったのみならず、日本人から見て親しみを持ちやすい国ばかりではないか。ドイツ、イタリアは同じ第二次世界大戦の枢軸国であるし、フランスやポルトガル、イギリスも文化的歴史的に繋がりが深い。ブラジルは日系の移民も多く、他の国にしても反日色を感じるところはほとんど無い。
これが、勝ち残ったのが韓国中国に代表される反日国家であったなら、どうだったろうか。あるいは、イランやオーストラリアといった日本側が勝手に思っているだけだが、同じくらいのレベルと目している国だったら、果たしてこれほど冷静に観戦できていただろうか。答えは「否」である。
日本人の気質として、自分より上の立場であるものが、厚遇されるのはやぶさかではないが、自分と同じ、或いは自分より下と思うものが、自分よりも厚遇されるのは非常に気に障るのだ。今回、勝ち残ったチームは、どこも日本よりも強いと感じられる国だったおかげで、我々は心穏やかに観戦して楽しむ事ができるのである。これらの国々には大いに感謝したい。もっとも、個人的には韓国あたりが優勝して、日本人の反韓感情を煽ってみたかったのだが・・・

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