2012/04/01

楽天の最下位が決定

週末に開幕を迎えたプロ野球だが、さっそく、キャンプの頃から予想されていた事態に陥る球団がでてきた。巨人と楽天だ。

巨人は、先発陣は強化されたが、リリーフ陣に不安があるとされてきたが、見事にその通りとなった。ストッパーの候補だった久保は昨秋に行った手術の影響で、開幕から全開とは行かず、それを支える他のリリーフ陣も調子はいまひとつで、継投策に出た際に打ち込まれるのではないのか、という不安があったが、開幕第二戦にして早くも現実のものとなった。1点リードした場面で投入された、リリーフ陣の中核を担うべき久保、山口がいとも簡単に打ち込まれ、大差の逆転負けを喫し、今後の長いシーズンに向けた弱点を露呈した。また、第一戦では強化した先発陣でエースとも言うべき内海が打ち込まれ、投手陣は既に総崩れの様相を呈している。今日の第三戦に登板が予定されているのは、鳴り物入りでホークスから移籍してきた杉内だが、実は報道での取り扱いと比較すると、それほどの実力、実績があるかと言えばそうでもなく、実際に投げてみなければ分からないところも多く、これで負けるようだと、2008年の開幕5連敗以来の開幕3連敗となる。

さらに、打線も第一戦はあわやノーヒットに抑えられてしまうのではないかと言うほどの貧打線ぶりで、こちらもオープン戦の頃から心配されていたとおり。打てないけど点も取られる、では勝てるはずがない。しかし、ジャイアンツファンには心強いデータもある。2008年は開幕5連敗を喫し、10試合終わったところで2勝7敗1分と、見事にスタートダッシュでつまずいているが、9月に入ると引き分けを挟んで破竹の12連勝を収め、最終的にはセリーグで優勝しているのだ。まだまだ、心配することはないかもしれないが、あるかもしれない。
(出展はこちら。http://www.my-favorite-giants.net/

それに対して、もうひとつ予想どおりの事態に陥っているのが楽天だ。楽天は戦力は多少補強されたが、岩隈も大リーグに移籍し、今期は最下位に低迷するのではないかと大方の評論家が予想していたのだが、蓋を開けてみると、私の予想が的中し、はやくも最下位が確定したのではないかと思うほどのダメっぷりを発揮している。評論家の予想となにも違わないんじゃ?と思うかもしれないが、そもそも、評論家の予想であがっていたのは、今の巨人と同じく、打てない、守れないが起因して、勝てないのじゃないか、というものだった。しかし、私の予想は、楽天が勝てないのは監督が野村から星野にスイッチした事で監督力が低下し、采配が悪く、打てる、守れる、でも勝てない、というものだ。

で、結果を見ると、楽天は開幕2戦あわせて26安打を放ちながら、得点はたったの6点。防御率も一試合平均で2.5点に抑えているにも関わらず、失点は2試合あわせて10失点。打っている、守っているのに、監督の采配が悪く、なぜか勝てない、という私の予想通りの展開に、贔屓のチームが負けているにもかかわらず、小躍りしたい気分になってしまった。だいたい、星野が監督で勝てたのは、就任したそれぞれのチームで大型補強を球団首脳に訴えると自由にやらせてもらえたからで、分かりやすいところで言えば中日時代の落合、阪神時代の金本と、次から次へとおまえは巨人かと言わんばかりに主力を引き抜いては、その大戦力を背景に優勝を成し遂げてきた、それだけなのだ。

しかし、今回監督に就任した楽天は、球界一の渋賃貧乏球団。大型補強などさせてもらえるはずもなく、現状の戦力で戦わなければならないのだが、采配という点では野村と星野では話にならないくらいの差がある。というか、比較するほうがおかしいと言うべきか。星野の優れたところは、活躍する選手を引き抜くスカウト力と、選手を鼓舞するムードメーカーとしての役割で、実際、貧打で投壊すると言われていた楽天だが、選手は予想外の(私の予想どおりだが)活躍をみせている。ここはひとつ、星野を名誉監督としてムードメーカーの役割を果たしつつ、実戦では野村を監督に呼び戻し、手腕を発揮してもらった方がいいのではないか。ちょうど今日は4月1日。嘘でもいいからそんな場面を見てみたい。


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