2011/11/02

福島は終わらない

福島第一原発の二号機から半減期が最長の同位体127でも36日と短いキセノンが検出されたことで、冷温停止したと見られていた同二号機において、核分裂反応が起きている、つまり、恐れていた再臨界に繋がる可能性がある事が判明した。これを受けて、東京電力は誤検知の可能性もあるとしながら、中性子を吸収して核分裂反応を抑制する効果のあるホウ酸水の注入を開始したと発表した。

なんともお粗末な展開再びと言うしかないが、何が誤検知の可能性もあるだ。事故直後にも、異常な数値を計測したことについて、機器の故障による誤検知と発表していたが、詳しく調査した結果、あれほどの被害を受けたにも関わらず、計器は正常に動作しており、それを評価する東電側の認識の甘さだけが問題であったことを露呈したばかりではないか。

状況から推察するに、格納容器内は100度以下に保たれているという発表が真実なのであれば、容器外に漏れた核燃料が圧力容器、またはその外側に集積し、相変わらずの高温を維持し続け、核分裂反応を起こしているのだろう。この状況で格納容器にいくらホウ酸水を注入しても効果は期待できず、一刻も早く原子炉全体を水没させて冷却するためのプールを建設する必要があるだろう。

政府主導でなければ、そんな判断は下せまいが、野田ドジョウ政権では望むべくもない。いまこの瞬間に奴が総理であったことが、日本にとっての悪夢だろう。
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