2011/10/27

厚労相が少子化促進政策を打ち出してた

TPPがどうのとか、増税がどうの、年金がどうした、そういう話の影に隠れてまったく気付いておらず、今更ながらに不明を恥じ入るばかりだが、厚労相である小宮山洋子議員が、少子化を促進するような政策を打ち出していたことを教えてもらった。どうも、女性の社会進出を後押しするとかいう理由で、サラリーマンの配偶者控除や、健康保険の保険料免除基準を引き下げ、あるいは廃止するというのだ。

説明を乱暴に要約すると、社会に進出できない主婦というのが存在しているのは、配偶者控除があったり、健康保険料が免除されるなどによって、主婦でいることのメリットを減らして、フルタイムで働かざるを得ない状況に追い込もう、ということである。これによって、控除額の減少と、新たな所得税の増加で、政府の損益改善も見込めるという非常に夢が持てる政策である。ただし、政治家と官僚にとっては、だが。

主婦がなかなかフルタイムで働かないのは、働いてもどうせ控除が受けられなくなるから、ぎりぎりのところで抑えておこうという計算に基づくケースもあり、控除の引き下げはますます社会進出を低減させる可能性も否定できない。また、働かざるを得ない状況を作ったとしても、それで職が見つかるかも分からないし、さらに言えば働けば働くだけ収める年金額も増えるわけで、単純に社会進出を促進するとは到底思えないのだが、これで皆の賛同を得られるとでも思っているのだろうか。早い話が、取り易いところから無理矢理毟り取ろうとしているとしか思えないのである。ミンスオワタ、と聞いていたが、どうやら本当にそうなりそうだ。

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