2011/04/15

福島第一原発で再び高エネルギー反応

注水を継続して行い、安定化に向けた作業が着々と進んでいるかのように報道されてきた福島第一原発だが、昨日までの二日間で三号炉の炉内の温度が170度から250度に急上昇していることが判明した。設計上の最高温度は300度を上限としており、原子力保安院は監視の強化を求めているが、当の東電は計器の故障と説明している。しかし、この説明は、上空からの温度センサーによる観測値が上昇している事実とは客観的にことなっており、見解を早急に改めて対処する必要があるだろう。

このまま、温度の上昇が続いた場合、再臨界を引き起こし、格納容器が完全に破壊される可能性があるが、今のところ、政府も東電もその点には全く言及していない。三号炉は、他の原子炉と異なり、燃料に多くのプルトニウムを含むプルサーマル炉として稼働しており、制御不能に陥った場合に温度の上昇を招きやすく、格納容器破損時に放出される放射性物質も通常の原子炉とは比較にならないほど、大量になることが予想される。

政府は早々に、今後、第一原発周辺に居住するなど不可能だと認めて、その前提で避難計画や補償を検討してもらいたいものだ。
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