2010/11/06

ブッシュ、水責め

ブッシュ前アメリカ合衆国大統領が、水責めを選択していた。

と言っても、別にワシントンの高級コールガールに対して、縛り上げた上での水責めという、SMプレイを興じていたとか、そういう話ではない。2001年に発生した米同時テロの容疑者に対して、水を浴びせて自白を迫る「水責め」の尋問を承認していた、というものである。どういうつもりか分からないが、9日に発売される自らの回顧録において、そのような暴露があるということをアメリカのメディアが事前に入手して報道したものらしいが、本人の弁によれば、テロの再発防止には必要だとして、水責めを正当化しているのだそうな。

いかにもエゴ人権団体が糾弾しそうなネタであるが、なぜ発売の3日前になって、これがマスコミに漏れてきたのかが、かなり疑わしいところではある。売れ行きを伸ばすために、なんとなく世間の関心を引きそうな下りについてだけ情報を漏らして、注目を集めようとしているのではないのか、という雰囲気が感じられてならないのだ。水責め以外の過酷な責めについては、許可を与えなかったとして、人権団体の追及をかわす逃げ道も用意しておき、さらにオバマ大統領が禁止しているという支持率を回復するためのネタまで用意されているという周到さには、なんとも感心してしまうほどである。

これくらいのしたたかさを、なぜ日本政府なり、歴代首相なりが持ち合わせていないのか。なんともアメリカと日本の政治家のレベル差を感じさせられて、がっかりすること、しきりである。

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