2010/07/05

元凶を断たないと何も変わらない

日本の国技である相撲界が、指導する立場にある親方自身を含めた、暴力団に絡んだ賭博問題に大きく揺れている。国民の支持を完全に失うかどうかという状況の中、なにやら間近に迫っている名古屋場所については、とにかく催すということが決まったようで、その判断理由について、今後、国民の厳しい追求にさらされていくことは想像に難くない。理事長を謹慎させて外部の人間による調査を推進することが求められていたにもかかわらず、なぜか相撲協会が選んだ代行理事は、力士OBである放駒理事。身辺が綺麗だとか言われているが、要するに同じ穴の狢である。こんなことで、いったい全体、何をどう改革していくというのであろうか。
相撲界の今後を考えるのであれば、古い体質の総本山とも言うべき、武蔵川理事長をこそ更迭して問題の元凶を断ち、新しい風を吹き込むことで、一般社会の感覚から大きく外れた相撲界の改革を成し得るのではなかろうか。
今後といえば、コンゴでは、タンクローリーが事故を起こし、周辺の家屋を全焼させた挙句、220人を超える死者を出すという、なんとも痛ましい事故があった。なんでも、周辺の住民は、ちょうど行われていたワールドカップの試合を観戦しており、火災から逃げ遅れた可能性があるのだとか。平和の祭典で、人種差別をなくそうというスローガンを掲げた今回のワールドカップに関連して、このような事故が発生したのは、あまりに悲惨で声にもならない。ここで亡くなられた方々のためにも、あと4戦を残すのみとなったワールドカップは、これからもぜひ、盛り上げてもらいたいものである。

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