2013/10/12

嘘つきが得する世の中

2013年9月24日に京都八幡市で発生した、18歳の少年が運転する自動車がカーブでドリフト走行した挙句、私立八幡小学校の集団登校の列に突っ込み、いたいけな児童5人が重軽傷を負った事件で、京都地検はこの少年に対して、危険運転致傷罪の適用を断念する方針となった。理由は、少年がドリフト走行をしていた事に対して、「アクセルを踏みすぎた」などと故意性を否認しており、京都府警による再現実験を踏まえても裏付けが困難であることらしい。

「わざとじゃないんだ」

そう言うだけで許されるのであれば、何のために罰則を強化したのか、まるで意味がない。この少年が習慣的にそのような運転を行っていたのかどうか、車を調べるなり周囲から情報や証人を集めるなり、危険な運転を繰り返していたかどうかも調べずに、少年の言葉だけで断念するとは、いったいどう言う事なのか。アクセルを踏みすぎただけでドリフト走行してしまうなら、世の中、ドリフト族で溢れかえっているはずなのに、残念ながら私はドリフト走行など、出来た試しがないのはどういうことなのだろうか。

早々に、厳罰化のために制定された、危険運転致傷罪の適用要件や運用方針を見直し、このような暴挙が正しく罰せられる、嘘つきは許されない世の中にしてもらいたいものだ。

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