2012/09/18

最終的に中国は人海戦術か

尖閣諸島を国有化したことに端を発した、中国での反日デモ/暴動だが、9月18日の柳条湖事件にあわせて、漁船と主張する工作船1千隻が尖閣諸島に向かって進軍してくることが明らかとなった。非公式な、ローカル情報ではなく、中国政府の発表であるため、まず間違いなく尖閣諸島の周辺海域は、中国の大船団で埋め尽くされる可能性が非常に高くなったと言わざるを得ない。

これに対して、日本側は海上保安庁の巡視艇による警戒をこれまで続けてきたが、海保の(ナマポじゃないぜ)対応能力を超える事態になることを想定し、海上自衛隊の護衛艦を派遣、海上警備行動の発令に備える模様である。海上警備行動とは、防衛大臣が、海上における人命若しくは財産の保護又は治安の維持のため特別の必要があると判断した場合に命ぜられる、自衛隊の部隊による海上における必要な行動のことである。

よく分からないので調べてみたが、防衛出動との違いは、武力を使用してもよいかどうか、という点であり、現時点では、軍服を着た警察官としての行動までしか行えない、という制限付での出動と言える。こんなので出動して何かの役に立つのかとも思ったが、まあ、せいぜいが示威行動をとるのが関の山で、情けないことだが、本気で尖閣に上陸しようと向かってくる相手に対しては、何も出来はしない、というのが実情であろう。

ちなみに、出撃したのは写真から見る限り、以下の5隻。
 101:護衛艦「むらさめ」
 114:護衛艦「すずなみ」
 175:護衛艦「こんごう」
 423:補給艦「ときわ」
 4001:輸送艦「おおすみ」

ちなみに、番号は護衛艦の艦艇番号である。(114は写真不鮮明なため、艦影から推測)
「こんごう」は1世代前とは言え、イージス艦で、これが沈むと結構痛いが、「むらさめ」「すずなみ」はかなり旧式の護衛艦。まさか、防衛出動を行うための口実を得るために、撃沈されてくれることを期待しているわけではないだろうが、最新鋭の「あたご」や「ひゅうが」は派遣されなかったようで、少し残念ではある。ともかく、1千隻の工作船を阻止するため、活躍を期待したいところだ。

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