2005/08/16

郵政選挙って、他にもやる事あんだろ

今日は60回目の終戦記念日、戦争の悲惨さを思い起こし、周辺諸国との友好関係について改めて見つめ直すよい機会、の筈なのだが我が大日本帝国の為政者どもは郵政民営化をダシにして与野党ともに、それが政治家としての最大の責務だと言わんばかりに国内の権力闘争に明け暮れている。日本は今、国際的に孤立し始め、今後アジアを初めとする諸外国とどのように友好関係を構築するかという、この先50年を見据えた外交を展開しなくてはならない重要な時期であり、郵政の民営化などという小さな問題にかかずらっている場合では断じて無いにも関わらず、だ。
北朝鮮問題の六ヶ国協議は核ミサイルの照準が日本だけに対して合わされているのが確実であるにも関わらず、拉致問題を頑なに議題から下ろそうとしない日本の主張は、核問題を主題としたい他の五ヶ国の、どの国からの賛同を得ることもなく、日本を孤立化させて協議を空転させようという北朝鮮の狙い通り、進展の無いまま休会の運びとなった。またイラクに駐留を続ける自衛隊に対する現地での風当たりは日増しに強くなり、テロによる治安の悪化のみならず、市民による抗議デモの糾弾対象にすら上げられる状況に陥っているにも関わらず、政府は未だにサマワを非戦闘地域と位置付けて駐留の理由付けをするばかりで具体的な治安の回復策や復興支援内容の見直しと言う建設的な発言は一切出て来ない。
それもこれも全てはパフォーマンスによって国民の支持を集め、大局的な視野を持たず目先の事しか考えられない、短絡思考の欠陥総理とその他もうどうでもいい取り巻き連中で構成された、方向性に欠けた政府の責任と言わざるを得ない。にもかかわらず、これだけ課題が山積している中、たかが郵政で国会を解散し、政治的な空白を作り出すとは、あまりの脱力感に怒る気力も萎えるというものだ。しかも、これだけ日本でテロが起きる可能性が指摘されているにも関わらず、投票日はよりにもよってアメリカ同時多発テロが起きた9月11日、これではテロリストに妨害できるものならやってみろ、と喧嘩をうっているとしか思えない暴挙である。雉も鳴かずば撃たれまいとの言葉もあるが、テロリストどもよ、どうか日本国民に成り代わって日本の歴史上まれに見る愚かな指導者を排除願いたい。うっかり新幹線を爆破などしたら、遺憾の意を表明する政府の傍らで、談合で吊し上げられて青息吐息のゼネコンが諸手を挙げて喜ぶだけですので。

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