2005/07/20

そのテロリストは効果を考えたのか

イギリスはロンドンで、日本時間の7月7日夕刻、地下鉄と路線バスで同時テロが発生した。折しもイギリス北部の都市バーミヤン(違う!)でG8先進八カ国首脳会議が行われていたのだが、この時期に行ったと言うことはG8の妨害を目的として実施された可能性は極めて高いと考えるのが妥当なのだが、その効果を見た場合、果たしてテロリストはG8に対してどのような圧力を目論んで実行に至ったのか、全く不明である。
なぜなら、テロの発生まで今ひとつ話題に欠ける会議と言われ、マスコミからも殆ど注目されていなかったのが、テロをきっかけとして対テロ会議としてにわかに脚光を浴び始め、それまで足並みの乱れがちだった各国首脳を対テロという共通の脅威を認識することで結び付けさえしたのだ。利害関係から政策面で対立し、対イラク政策では軍事面での不協和音さえ聞かれていた各国が、このテロを契機に足並みを揃えたというのはG8としては大きな成果と言えるだろう。
前述のとおり、このテロはG8各国の関係を修復するという、参加国からすると極めて画期的な成果をもたらした訳であるが、これで死傷者が出ていなければ、真っ先に疑われるのはホスト国であるイギリスであったのは想像に難くない。話題の乏しいG8に世界中のマスメディアを注目させ、ホスト国としてリーダーシップを発揮し自らの地位を高め、国民の危機感を煽り結束力を強める、イギリスにとってはいいこと尽くめではないか。
・・・・本当にイスラム過激派が犯人か?

0 件のコメント:

コメントを投稿