2005/06/21

信じらんないボーダフォン

最近、電車に乗っているとたまに目にする広告で、「ボーダフォンだとか、ボーダフォンじゃないとか、そんな事は関係ない」と言うのがあり、内容をよくよく確認してみたところ、他キャリア向け、つまりドコモだとかauだとかに送信するメールのパケット代がボーダフォン同士でやりとりするメールと同様に、無料になるというサービスらしい。
確かにボーダフォンの国内シェアはおよそ20%であり、普通にメールのやりとりをすると、八割方は他社向けになってしまう事を考えると、なんだかすばらしいサービスのように感じられるが果たして本当にそうだろうか?私は今のところauユーザーなので、ドコモの料金プランにはあまり詳しくないので、一例としてauと比較してみる。
auの場合、家族割引やお約束割引(つまり一年間は契約を解除しない、という約束で割り引いてもらう)や学割など割引メニューは充実しているが、実はメールのパケット代が無料になるというサービスは、少なくとも筆者の知る限りでは無い。じゃあボーダフォンの方がよほどよいではないかと早合点してしまいそうだが、auにはパケット定額制があり、2000円を払っておけばメールもインターネットもタダになる、というものである。あらかじめ2000円を払っているので正確にはタダでは無いのだが、とにかくそれ以上の料金が取られる事はない。パケット代が定額である、と言うことはつまり他社の携帯とメールのやりとりをしてもやはり定額と言うわけで、そう考えると今ひとつボーダフォンの新サービスに魅力を感じられない。
そもそも疑問というよりは、疑念を私が抱いているのは、この新サービスが一体いつまで継続されるのか、という点である。何年か前の話になるが、ボーダフォンは一年以上契約を継続することを条件に、音声通話を大幅に値下げするサービスを開始した。そのおかげで一時は爆発的に利用者数を延ばしたのだが、予想をはるかに上回る人数がこのサービスの利用を始めた事で、採算がとれないと言う事態に陥ってしまったのだ。そのため数ヶ月でこのサービスは打ち切りとなったのだが、このサービスを目当てに一年間の契約を行ったユーザーについてもサービスを打ち切り、それだけならいざ知らず、契約の解除にも応じなかったのだ。さすがに利用者からの非難が高まり、最終的に契約の解除に応じたものの、自分は約束を破っておきながら他人には守ることを強制する、そんな発想がでてくるボーダフォンという会社は、1mmも信用するに値しないのだ。この外資系通信会社がいつまで日本に居座るのか、もはや私の興味はその一点にしか存在しない。

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